【Craft The World レビュー】髭面ドワーフ達になぜか愛着が沸いてしまう不思議なゲーム

ゲームレビュー

「Minecraft(マインクラフト)」の世界的大ヒットで、「サンドボックス」と呼ばれる新たなジャンルが登場した。

サンドボックスとは、ゲーム内に登場する土や木、石などのオブジェクトが全てブロックでできており、掘ったり切ったりして集めることで、別の場所に設置しなおしたり、素材として別の物に加工することができるゲームのことである。
つまり、「ゲーム内世界をある程度好きなように作り替えることができるゲーム」であり、自由度の高さが魅力のジャンルだ。

さて、「Minecraft」以降、2匹目のドジョウを狙い、様々なサンドボックスゲームが登場した。
3Dで描かれた「Minecraft」を、2Dのドット世界に変更しアクション要素を強めた「Terraria(テラリア)」、サンドボックスにゾンビホラー要素を追加した「7 Days to Die(セブンデイズトゥーダイ)」、ドラクエの世界観とストーリーをサンドボックスに落とし込んだ「ドラゴンクエストビルダーズ」シリーズなどなど。

今回紹介する「Craft The World」もサンドボックス的な特徴に、とある要素を付け足したゲームの一つである。
その「とある要素」のおかげで上記ゲームとはまた一味違った楽しさが味わえるゲームとなっているぞ。

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「Craft The World」をざっくり解説

タイトル:Craft The World(クラフトザワールド)
価格:1,880円
ジャンル:サンドボックスストラテジー
プラットフォーム:PC(Steam)

Steam:Craft The World
Craft The World is a unique sandbox strategy game, the mix of Dungeon Keeper, Terraria and Dwarf Fortress.Explore a random generated world populated by dangerou...

リリースは2014年と7年も前のゲームではあるが、その後もアップデートは続き、今でも新たなDLCが発売されており、開発は継続しているようだ。
それほど古臭い感じもなく、今から始めても違和感なく楽しめるはず。

長年アップデートが繰り返されているだけあって、DLCは無料も含め、2021年までに9個リリースされている。
私自身はソフト+無料DLC1本のみでプレイ。
それだけでも充分楽しめるため、自分に合っていると感じるようならDLCにも手を出すという形で良いと思う。

自分で掘るのではなく、掘らせるのがミソ

このゲームを一言で言うなら「サンドボックスにストラテジー(RTS)要素が追加されたゲーム」である。

一般的なサンドボックスゲームでは、プレイヤーの分身である主人公を操作して切ったり掘ったりするのだが、本作ではプレイヤーが操作する主人公が存在しない。
代わりにワープ装置から出てくるドワーフに指示を出し、切ったり掘ったりの指示を出すことになる。

ゲームはドワーフ1人がワープ装置から登場するところからスタート。
条件(タスク)をクリアするなど経験値を貯めてレベルアップすることで、1人ずつ増えていく仕組みとなっている。
ドワーフの動きは遅く、1人ではなかなか1つ木を切るだけでも時間がかかるが、人数が増えるほどに作業時間が短縮したり、複数の行動を任せたりすることができるようになってくるわけだ。

ドワーフは切った木材などを必ず初期のワープ装置横にある備蓄場所に運び入れる(運び入れた時点でインベントリーにアイテムが追加される仕組み)。
しかし、備蓄場所は初期状態では外にポツンと置かれているだけであり、夜間現れるスケルトンなどの攻撃的な敵に簡単に襲われることになる。

そこでまず最初にやらなければならないのは、拠点の建設である。
備蓄場所の四方を囲み、内側を壁で埋め尽くし、最後にモアイ像を設置すると、その空間は家として認識されるようになる。
また、家の中にベッドを置けば、体力が減ったドワーフは寝て素早く体力回復できるようになるし、テーブルを設置し、上に食料を並べればそれぞれお腹が減ったタイミングで食事をするようになる。

拠点が完成したら、ドワーフ達に武器を与えたり、罠をしかけて拠点を防衛しつつ、地下などに行動範囲を広げて作れる加工品を増やし、更に拠点やドワーフを強化していく、というのが基本的なゲームの流れ。

最終的には地下にある5つの「ポータルの欠片」のレシピを見つけ、ポータルを修復して惑星を脱出することでステージのクリアとなる。

作成メニューでは集めた資材を使って新しいアイテムを加工することができる。
最初のうちは作れるものが少ないが、テクノロジーツリーを100%にすることで、新たなレシピがアンロックされ、作れるものが増えていく。

作成できるものは家の製造に必要なものから、家具類、ドワーフの装備品、罠、移動に使うもの、食料品など多岐にわたり、中には鍛冶場などの家具を設置しなくては作れない物もある。

装備画面ではドワーフそれぞれに武器、防具やアクセサリーを装備させることができる。
装備品はそれぞれが身に着けるため、人数分の装備品を製造しなくてはならない。

また、ドワーフにはそれぞれスキルが初期状態で1つ付与されている。
スキルはその行動を行った時に成長し(例えば「登山家」スキルなら、はしごなどを登り降りするとスキルが上昇する)成長するほどに効果が大きくなっていく。
スキルは戦闘関連(戦士、弓兵、魔法使い)、採集関連(木こり、炭鉱夫、狩人など)、製造関連(料理人、鍛冶屋、石の家など)、移動関連(登山家、水泳者)がある。

最初の1つ以外のスキルは、地中を掘っているなどに発見することがある本を使用することで新たに覚えさせることが可能(すでに同じスキルを持っている場合はそのスキルがある程度増加する)で、1人最大3つまで覚えることができる。
特に戦闘関連スキルは、後々に訓練所を建てることで、能動的にスキルを上昇させることができ、効果も大きいため、なるべく全員に付与したい。

序盤に心が折れないために…

画面右上部の赤いラインがいっぱいになった夜は、大量のスケルトン軍団が襲ってくる

上でも書いた通り、最初の目標は拠点(家)を建てることだが、ここまでが結構難しい。
人数が揃っていない状態で作業がなかなか進まない上、集めなければならない資材も多く、テクノロジーツリー開放のために製造するものも多い…と課題が山積みなのだ。

更に夜間になれば敵も襲ってくる。
夜に出てくるスケルトンなどの敵は、ドワーフが数人がかりで攻撃すれば撃退するのは難しくないが、ドワーフはどうしても少しずつ体力を削られてしまう。
家が完成する前に体力がガッツリ減ってしまうと、地べたに寝てもなかなか体力が回復せず、どんどんジリ貧に追い込まれてしまう。

これが初心者が失敗する典型パターンではなかろうか。

こうならないためには、拠点をいかに早く完成させるかが大切となる。
素材は土でもなんでも良いから、まずは備蓄場所周りを素早く囲ってしまい、モアイを設置するスペースを作り、とりあえずの家を完成させる。
そして、早めに人数分のベッドを設置する。
これで序盤大分楽になるはずだ。

コツさえつかめばなんてことないが、いかんせん最初から家の装飾など作れてしまうので、余計な行動で時間を消費してしまいがち。
チュートリアルはしっかりあるが、こういった攻略アドバイスはないため、他にも割と最初は苦労する部分が多いと感じるはずだ。

育てるほどにドワーフ1人1人に愛着が…!

物作りするドワーフ達の後ろ姿もカワイイ!?

プレイヤーが指示を出すことになるドワーフはとにかく仕事は遅いし、変な行動はするし、無駄に高所から落ちてダメージを受けるしで、割とストレスが溜まる存在だ。

しかし、ずっとプレイしていくそれぞれのドワーフに愛着が沸いてくるから不思議。
気づけば「コイツには最上級の戦士スキルがあるから最上級の物を装備させてやるか」とか「コイツは穴掘りが早くて優秀だなぁ」とか勝手にそれぞれのドワーフにキャラ付けをしている自分に気づく。

そんな手塩にかけたドワーフ達が万が一死んでしまった時のショックは計り知れない。
死んだ場合には翌日には別のドワーフがワープ装置からやってくるものの、新たなドワーフは初期状態。
装備していた物は全部ロストし、もちろんスキルも1から育てなおしとなる。

時にムカつくドワーフ達ではあるが、ショックを受けないためにも大切に扱ってあげよう。

後半やや単調になってくるのが難点

レベル1のステージをクリアすると次のステージがアンロックされる

ある程度テクノロジーツリーを開放し、生活が安定してくると、地底の探索がメインになってくるのだが、そこからが意外と長い。
夜の防衛、昼の探索と同じ行動をずっと眺めているだけになり、やや単調に感じてくる。

徐々に敵は強くなってくるし、常に採集、製造、戦闘と忙しくはあるのだが、何となく序盤の「死ぬか生きるか」感がなくなってくるというか…。
もっともこれは他のサンドボックス系にも言えることで、クリア要素がある分、飽きにくくはなっているはずなのだが。

サンドボックスで最後までギリギリの緊張感があるゲームはなかなか難しいのだろうか。

RTS好きにはオススメ!

大量の敵が襲ってくるのを防衛するという意味ではタワーディフェンスの要素も…?

サンドボックス+RTSといえる本作。
特にストラテジー要素が大きく感じるため、サンドボックスに興味があまりない人でもRTSが好きなら楽しめると思う。
グラフィックも割と綺麗で、おっちょこちょいのドワーフ達を見ているだけでも楽しめる。

また、洋ゲーにしてはまだチュートリアルもしっかりある方で、何度かリトライしながら試行錯誤すればステージは誰でもクリアしていけるはずだ。

ハマる人は何百時間と遊べるタイトルなので、「サンドボックスストラテジー」という言葉に興味を持った人は是非遊んでみてほしい。

Steam:Craft The World
Craft The World is a unique sandbox strategy game, the mix of Dungeon Keeper, Terraria and Dwarf Fortress.Explore a random generated world populated by dangerou...

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