【Loop Hero レビュー】グルグルループが癖になるローグライクRPG

ゲームレビュー

「罰として校庭10週!」
学生時代、部活でこのような仕打ちを受けた人も多かったのではなかろうか。

同じところをグルグル回る、これほど過酷なことはない。
体力的にしんどいのはもちろんのこと、代り映えしない景色、同じ動作を繰り返すことでに意識もボーっとしてくる。
すると、ないはずのゴールラインが見えてきたり、まるで自分の息遣いが他人のもののように聞こえたりと、まるで疑似催眠のような状態になる。

そんな状態を表現したようなゲームがつい最近発売された。
それが「Loop Hero」である。
今回は同じ場所をクルクル回るだけなのに、なぜかハマるこの作品をレビューしていきたいと思う。

スポンサーリンク

「Loop Hero」をざっくり解説

タイトル:Loop Hero(ループヒーロー)
価格:1,520円
ジャンル:デッキ構築ローグライクRPG
プラットフォーム:PC(Steam)

Steam:Loop Hero
死神が無限のループへと世界を投げ入れ、命あったものは終わることのない混沌へと落ちていった。敵や建造物、環境を配置する不思議なカードデッキを手にして、勇敢なヒーローと共にループ世界を冒険しよう。

グラを見るといかにもスーファミ時代(ファミコン時代?)のレトロな雰囲気だが、2021年3月発売のれっきとした最新作。
しかもこんなマニアックなグラフィックのインディーゲームにも関わらず、Steamでの発売から、わずか1週間で50万本以上を売り上げている驚異的な人気作でもある。

すでに日本語にも対応しているため、英語が苦手な人でも安心だ。

ゲームがスタートすると、何もない場所に1本の環状の道と、1周の目印となるキャンプ、そして主人公だけが表示される。
記憶を失っている主人公は、プレイヤーが何もしなくても、とにかくその1本の道をズンズン進み、途中でポップするスライムを勝手に切り捨て、また何事もなかったようにズンズン前進していく。
プレイヤーは主人公を直接操作することはできないのだ。

プレイヤーが操作できるのは3つ。
敵を倒した時に落とすカードを置くこと、敵が落とすアイテムを主人公に装備させること、帰還指示することだけである。

敵が落とすカードには「山」「灯台」「木立」などの地形が書かれており、置くことで何もなかった土地が、その書かれた地形に変化する。
すると、そこからスライムとは違う敵がポップするようになり、土地を置くほどに敵のバリエーションが増えていく。

敵が落とすアイテムは主人公を強化する装備品である。
左下に書かれた数字がその装備品の強さレベル、色がアイテムのレアリティを表している。
数字が高いほどアイテムによるステータス補正が高くなり、レアリティが高いほどそのアイテムにつくステータス補正の種類が多くなる。
レアリティは 白<青<黄<オレンジの順で良くなる。
白には装備品固有のステータス上昇のみ(武器だと攻撃力アップ効果以外の補正はなし)、オレンジだと装備品固有のステータス上昇に加えて3種類ほどのステータス上昇効果が付与されている。

敵は道を1周するごとに強くなっていく。
スライムが落とすアイテムは最低ランクの装備品ばかりのため、カードを置かずに回り続けるといつかスライムの強さに勝てなくなってしまう。
そこでカードを使い、新たな敵を出現させ、強い装備品をドロップさせる必要があるのだ。

主人公は放っておくと道をひたすら回り続けるが、帰還ボタンを押すこと、または敵にやられることで、拠点へと帰ることができる。
拠点ではループの道中で拾ったリソース(資源)を使い、新たな建物を建設することができる。
建物を建てると、遠征が有利になる効果が付いたり、新たなクラスが追加されるなど様々な効果が永続的に発揮されるようになる。

ちなみにリソースはループ中にカードを設置したり、敵を倒したり、設置した土地を通るなど様々な場面で入手できる。
キャンプ付近で帰還することで、それまでに入手したリソースを100%持ち帰ることができるが、キャンプから離れた場所から帰還すると63%のリソースしか持ち帰れず、敵に倒されて戻った場合は30%のリソースしか持ち帰ることができない。
なるべく安全にキャンプ地点から帰るようにすれば、効率的にリソースが持ち帰れるわけだ。

また、ある一定数以上のカードを置くと、その章のボスがキャンプに登場する。
ボスはかなり強敵だが、倒すことで大量のリソースが入手でき、次の章に進めるようになる。
拠点を拡張し、主人公を強くしたらボスにも挑戦してみよう。

オートなのに目が離せない!

上でも書いた通り、遠征中の行動はほぼオートで進行する本作は、進む指示も攻撃するコマンドを選ぶ必要がなく、非常に楽。
途中からもらえる体力回復のポーションですら勝手に使用してしまうため、プレイヤーが使うタイミングを探る必要がない。

しかし、眺めてるだけで暇かと言われるとそんなこともない。
カードを置く場所を考えたり、装備品を吟味するだけで、割と忙しく感じるのだ。
特にある程度カードを置き、敵が頻繁に登場するようになってくると、頻繁にカードやアイテムをドロップするため、オートで進む主人公のペースに追いつかないほどに忙しくなってくる。
(そうなった場合には、スペースキー or 右クリックで主人公の動きをストップできるため、ゆっくり考えることは可能。)

説明だけを見ると、ボケーっと見ているだけのゲームにも思えるし、確かに序盤はその通りでもあるが、数周回ったころには、気づけば手を忙しく動かしている、そんなゲームである。

ループだけどずっと同じじゃない絶妙さ

リソースを使って拠点を少しずつ拡張していくのも楽しみの1つ

遠征中はずっと同じルートをグルグル回るだけのゲームなのだが、これがなぜか面白い。
理由を考えてみると、自分の采配で少しずつ変わっていくのが楽しいのだと思う。

装備品の充実によって少しずつ主人公が強くなっていくRPG的な楽しさはもちろん、カードを置くことでその場所にこれまでいなかった敵が出現したり、それまで真っ暗だった背景が少しずつ2DRPGのそれっぽい背景に変わっていくのは、自分だけの世界が形になっていく、サンドボックス的な楽しさもある。

また、カードの組み合わせによって特殊な敵が登場したり、地形が通常とは違うものに変化するのもスパイスとなっており、カードをどのように置くのが効果的な考えさせられる。
何も考えず適当にカードを置いていってもそれなりに楽しめるが、地形変化・敵の変化なども考えながらカードを置くようにするとより一層「Loop Hero」の沼にはまっていく。

グラの古臭さは一長一短

主人公はどこに…?

グラフィックはファミコンゲームと言っても疑われないほどレトロ調だが、ゲームの雰囲気にはマッチしていると思う。
この省エネグラフィックのおかげかゲームも非常に軽く、それほど高性能なPCでなくてもサクサク動く。

しかし、個人的に難点だと思っているのが、主人公を見失いやすいこと。
遠征中は画面したのカードを選択したり、画面右のアイテム欄を見たりと、視点をコロコロ動かす必要があるのだが、そんな中、白くて小さな人型の主人公は、モンスターが増えまくったマップでは、どこにいるのか見失ってしまうことが多い。
今後も継続してアップデートしていくようなので、主人公をもう少し分かりやすくしてくれるとありがたいと思う。

次回作以降はもう少し凝ったグラフィックで遊んでみたいと思うが、それはまだ気が早いか。

短時間の暇つぶしにも長時間のガッツリやり込み派にもオススメ!

ゲームの仕様上、遠征1回(ボス撃破まで)は30分前後なため、1回のプレイで長時間拘束されずに、サクッとも遊べるのは嬉しい。
もちろん、時間があれば「うっかり朝まで」遊べるほどにはハマれる。
グラフィックで敬遠するのはもったいないゲームである。

個人的にはこれまでプレイしたことのゲームで、「Loop Hero」きっかけで新たなジャンルが生まれる予感がしている。
是非色んな人にプレイしてもらいたい。

Steam:Loop Hero
死神が無限のループへと世界を投げ入れ、命あったものは終わることのない混沌へと落ちていった。敵や建造物、環境を配置する不思議なカードデッキを手にして、勇敢なヒーローと共にループ世界を冒険しよう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました