【Slay the Spire レビュー】絶妙なバランスと簡単ルールで誰でもハマる名作カードゲーム

ゲームレビュー

1本のゲームがゲームジャンルを作ってしまうことがある。
「スーパーマリオブラザーズ」や「ウィザードリィ」、「ローグ」などの作品は、その後多数の似たゲームが発売され、今でも遊ばれるアクションやRPG、ローグライクの礎となった。

このような1つのジャンルを作り出した作品の中には、今でも現役で遊べるゲームがある。
例えばサンドボックスというジャンルを作った「マインクラフト」、大人数が参加できるバトルロイヤルというジャンルを築いた「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUPG)」などだ。

今回紹介するのは、「Slay the Spire」というゲームであるが、この作品もデッキ構築型ローグライクというそれまでなかったジャンルを確立した作品である。
2年前に正式版が発売され、現在も多くのフォロワー作品を生み出すなど、影響力の高いタイトルとなっている。

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「Slay rhe Spire」をざっくり解説

タイトル:Slay the Spire(スレイザスパイア)
価格:プラットフォームによって異なる(1,090~2,618円)
ジャンル:デッキ構築ローグライクゲーム
プラットフォーム:PC(Steam)、PS4、Switch、iOS、Android

PC版のダウンロード

Steam:Slay the Spire
We fused card games and roguelikes together to make the best single player deckbuilder we could. Craft a unique deck, encounter bizarre creatures, discover reli...

PS4版のダウンロード

Slay the Spire
bfont color=orange本タイトルは日本語対応済みです。fontbbrbrb内容の説明bbr『Slay the Spire』は、デッキ構築にローグライク要素を組み合わせた新感覚の1人用カードゲームだ。brbr自分自身の選択で作り上げるカードデッキと、不思議なレリックの力を組み合わせて数々の試練が待ち受ける塔...

Switch版のダウンロード

Slay the Spire ダウンロード版
任天堂の公式オンラインストア。「Slay the Spire ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。

iOS版のダウンロード

‎Slay the Spire
‎『Slay the Spire』は、デッキ構築にローグライク要素を組み合わせた新感覚の1人用カードゲームだ。 自分自身の選択で作り上げるカードデッキと、不思議なレリックの力を組み合わせて数々の試練が待ち受ける塔へと挑め! <ゲームの特徴> ◆デッキ構築が鍵を握る  戦闘やイベントで手に入るカードを慎重...

Android版のダウンロード

Slay the Spire - Google Play のアプリ
自分自身の選択で作り上げるカードデッキと、不思議なレリックの力を組み合わせて数々の試練が待ち受ける塔へと挑め!

PCに始まり、ゲーム機、スマホと様々なプラットフォームで発売されている。
少し安いのはスマホ版だが、他のプラットフォームでもちょくちょくセールを行っており、千円台で購入できる機会も多い。

本作の目的は4人のキャラクターのうち1人を選択し、入るたびに形を変える不思議な塔の最上階を目指すことである。
ゲーム上で、塔は簡単なアイコンが並んだ双六のようなマップで表示され、1マスずつ進んでいく。
アイコンの種類は通常敵、強力なエリート敵、ショップ、イベント、宝物、たき火の6種類で止まるとそれぞれ以下のようなことが起こる。

通常敵、エリート敵マス:バトル
ショップ:敵を倒すなどして入手したゴールドで買い物ができる
イベント:何かが起こる(プレイヤーにとって良いことも悪いことも起こる)
宝物:後述するレリックが入手できる(通常1ステージに1か所のみ)
たき火:体力回復 or カードのアップグレードができる

ルートはいくつかあるため、「エリートと戦いたいからこの道を進もう」とか「ショップを使いたいからこの道を進もう」というように自分の戦略に合わせて道を決めることができる。
ステージの最後にはボスが待ち受けており、ボスを撃破すれば次のステージに進む。

バトルは組んだデッキを用いて戦うカードバトル。
攻撃も防御もカードを使って行い、自キャラの体力が0になる前に敵を倒せば勝利となる。

戦闘画面の左下の数字(3/3)は、このターンのエナジー(行動力)を表す。
カードは左上に書かれた数字の分だけエナジーを消費する。
例えば上の画像であれば、エナジーを1消費する「ストライク」+2消費する「強打」を使用したり、「ストライク」1枚+「防御」2枚を使用することができるということ。

敵の頭上に表示されているのは、敵の次の行動である。
画像の場合、敵の次の行動は「11ダメージを与える攻撃を行ってくる」という意味で、この敵の行動を参考にして、どのカードを使用するのかを考えていくのだ。

最初は「ストライク」や「防御」などの弱いカードばかりの初期デッキを使用することになるが、敵を倒すと3種類のカードから1枚ずつ選んでデッキに加えることができる。
また、ショップや特定のイベントではデッキのカードを削除することもでき、徐々に強力なカードを入れ、弱いカードを抜くことで、デッキを育てていく。

また、カード以外にも、道中では1回のみ使用すると即効果が発動するポーション(画面上中央に表示)や、1度入手したら効果が発動し続けるレリック(画面左上に表示)を獲得することもでき、これらのアイテムのシナジーも活用しながら、戦闘を生き残り、最上階を目指すことになる。

コマンド型RPGがカードゲームに形を変えた作品

本作のバトルシステムは形を変えたコマンド型RPGとも言える。
共通点としては以下のような特徴がある。

  • 敵味方が順番に攻撃するターン性を取っている
  • コマンド選択式(=カード選択式)
  • レベルアップごとに(カードを入手するごとに)選択できるコマンドの幅が広がる
  • エナジーの許す限りコマンドが選べる(このようなコマンド型RPGもたまにある)

このような共通点から、カードゲーム好きだけでなく、JRPGに慣れ親しんだ大人ゲーマーの人にはとっつきやすいゲームではないかと思う。

逆に絵柄は洋ゲーっぽい独特なデザインで、これが敬遠する原因となっているかもしれない。
だが、プレイしているとそれほど気にならないし、むしろプレイするほどキャラクターやエフェクトがかっこよく見えてきたりする。

面白そうと思いながら、絵柄で敬遠している人は今すぐ買った方が良い!と断言できる。

絶妙すぎる難易度が面白さのカギ

本作にはランダムな運要素も多く絡んでくるが、それらも含めて非常に難易度が絶妙である。

簡単ではないし、最初は死にまくることになる。
そして「実力でどうしようもない運ゲーじゃん」と思うのだ。
しかし、プレイしていくうちに、これが運だけで勝つゲームじゃないということに気づいていく。

例えば、バトルで使うカードの順番も、適当にやるのと、計算して使っていくのでは全く残る体力が変わってくることが分かってくる。
ポーションを活用できないのと、活用し尽くすのでは生き残れる確率が大きく変わるのが分かってくる。
適当なルートを通るのと、戦略的にルートを通るのでは違う結果になるのが分かってくる。

一見どうしようもなさそうなことも、1つ1つの行動の積み重ねによって、かなり最後まで勝ち残れる確率が変わってくる点は、実に計算し尽くされたゲームだと感じる。
この絶妙な難易度は、「Slay the Spire」に近いゲームでもなかなか真似できていないと思う。

実は最初の難易度ならば、カードの引きが悪くても、プレイ次第で最後まで行けたりする(裏のラスボスはちょっときついかもしれないが…)。
最初は負けまくりで運のせいにしたくなるかもしれないが、遊べば遊ぶほどに改善点が見つかるのも楽しさの1つだ。

軽くてサクサク動くのも好印象

ゲーム開始時から操作不能な時間がほとんどない

本作はストーリーはあってないようなもので、プロローグが流れるような待ち時間もなく、すぐにゲームがスタートする。
この点は以前紹介した「Noita」も同じだが、繰り返しプレイするタイプのゲームでは非常にありがたいと思う。

また、私はSteam版をプレイしているが、それほど高性能なPCでなくても軽快に動き、マウスの動きに合わせてカードがサクサク動いてくれる。

ゲーム中ムービーや操作の遅延で待たされることが一切ない。
こういうゲームは意外と少なく、本作をプレイしてからだと、それまで気にならなかったムービーゲーの遅さにストレスを感じるほど。

私は本作をすでに300時間以上プレイしているが、実は軽くてサクサク遊べるというのは、長く遊ぶ上では重要な要素なのかもしれないと気づかされた。

ゲーム好きなら一度はプレイしたい

MTG Arena」「Loop Hero」に続き、またしてもカードゲームのレビューとなったが、どれもタイプの違うゲームであり、三者三様の面白さがある。

3作品の中でどれが1番とかはないが、「Slay the Spire」については正直あまり欠点らしい欠点がなく、ネガティブな面を書こうと思っても思いつかずべた褒めレビューになってしまった。
完成度の高さだけでいうのなら「Slay the Spire」がNo.1だろう。

カード好きかどうかに関わらず、歯ごたえがあるゲームが好きな方には是非おすすめしたい1本だ。

次回以降は、各キャラクターの特徴や攻略ポイントについて書いてみたい。

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