FX手法の検証記事第15回。
今回は以前期間が長めの単純移動平均線(SMA)のクロスを使って、大相場で大きく取るトレード手法を検証してみました。
長期移動平均線を使ったトレードとは?
第1回に行った単純移動平均線(SMA)のゴールデンクロス・デッドクロス手法の検証では短期5、長期25の移動平均線を使用しました。
今回の検証では一般的に使われることの多い単純移動平均線(SMA)の25日線、75日線、200日線を使用し、もっと大きな相場をガッツリ取ることを考えてみてはどうだろう?という検証になります。
5日線+25日線よりもエントリーが厳しくなるため、ダマシエントリーも少なくなるはずです。
具体的な方法としては、25MAが75MA⇒200MAの順番で上抜けした時にL、25MAが75MA⇒200MAの順番で下抜けした時にSするだけです。
注意として、200MA⇒75MAの順で上抜け・下抜けした時にはエントリーしません。
事前に相場を見て調査していた際に、なぜか200・75の順だと戻される場面が多いように見えたためです。
損切りには、今回サポート・レジスタンスに引く水平線を用い、直近のライン(近すぎる場合はもう1つ先のライン)に損切りラインを設定。
利益確定は25MAと75MAが逆のクロスを描いたところにしています。
長期移動平均線を使ったトレードの検証ルール
使用インジケーター
単純移動平均線の25(短期)、75(中期)、200(長期)を使用
ルール
基本ルール
- 資金10万円スタート
- 取引枚数は変更せず、1万通貨固定
- 2019年3月~2020年2月の1年間のGBP/JPYの1時間足で検証(スイング~長期トレードくらいのイメージ)
トレードルール
- 25MAが75MA・200MAの順番で上抜け・下抜けした際にエントリー
- 損切りは直近のサポート・レジスタンスラインに設定
- 利益確定は25MAと75MAが逆のクロスを形成したタイミングで行う
- ポジションを持てるのは1度に1つのみ
長期移動平均線を使ったトレード検証の結果
トレード回数:38回(ロング:17回 ショート:21回)
勝率:37%(勝ち:14回、負け24回)
平均獲得:192.9pips(19,287円)
平均損失:65.5pips(6,550円)
年間損益:+1,128.1pips(+112,812円)
月別資産推移グラフ
長期移動平均線を使ったトレードのまとめと反省
結果は1,128.1pipsの勝利でした。
狙った100pips以上の大相場は7回取ることができ、最大で500pips近くを一回のトレードで獲得できました。
ただ、エントリーできる回数が少ない割に、勝率がめちゃめちゃ低いですね…。
ダマシにかかりにくいと予想しましたが、値動きが荒すぎる時にはすぐに損切りにかかったり、プラス圏になっても25MAと75MAがクロスしないうちにマイナス圏に沈むパターンが思いの他多かったです。
また、大相場は全部取れるものと思っていましたが、条件がそろわずに取れないパターンも2度ほどあり、大相場取り手法としても改善の余地あり。
大体年に数回は大相場があるのですが、年に何回あるかはその年次第なので、これによって大きく収益が変化しそうな手法です。
結果的にはトレード回数が沢山こなせるのであれば5MA、25MAのゴールデンクロス・デッドクロスの方が利益が多くなりそうですね。
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