FX手法の検証記事第4回。
前回に引き続き、ローソク足の動きからエントリーポイントを決める検証です。
今回は有名な形であるダブルボトム・ダブルトップのみを狙って取引するとどうなるかを検証してみました。
ダブルボトム、ダブルトップとは?
ダブルボトムとは、上の画像のように、底値を2回付けてWのような形になった後に上昇するパターンのこと。
ダブルトップは逆に天井を2回つけて落ちるMのような形になるパターンです。
ダブルボトム・ダブルトップは底・天井のサインとも言われており、多くのテクニカル分析本・サイトで紹介されています。
ダブルボトムで言う底値と底値の間にある上昇部分をネックラインと呼びます。
ダブルボトムが発生した時、目安として底値からネックラインの値幅分上昇すると言われています(ダブルトップは高値からネックラインの値幅分下降すると言われています)。
ダブルボトム、ダブルトップ手法の検証ルール
使用インジケーター
なし
ルール
基本ルール
- 資金10万円スタート
- 取引枚数は変更せず、1万通貨固定
- 2019年1月~12月の1年間のGBP/JPYの1時間足で検証(デイトレ~スイングくらいのイメージ)
トレードルール
- Wボトム・Wトップと思わしき形になった後、ネックラインを超えたところでエントリー
- ボトムorトップの実体からネックラインまでの値幅をリミットとして設定し、その半分の値幅を損切り幅とする
- トレードの間に別のWボトム、Wトップができた場合にも別のポジションを建ててエントリーする(両建てあり)
ダブルボトム、ダブルトップ手法検証の結果
トレード回数:59回(ロング:30回 ショート:29回)
勝率:31%(勝ち:25回、負け34回)
平均獲得:75.2pips(7,524円)
平均損失:31.3pips(3,129円)
年間損益:+817pips(+81,700円)
月別資産推移グラフ
ダブルボトム、ダブルトップ手法検証のまとめと反省
これまでの検証に比べて非常にエントリーポイントが少なく、1年間の検証で59回のトレードしかできませんでした。
エントリーしても「大体勝てる」というほど勝率が高いわけでも、取れる値幅が大きいわけでもなく、個人的にはいまいちな手法だと思います。
またダブルボトム・ダブルトップの判断が難しく、機械的に取引するには向いていない手法だと思います。
この後三尊(ヘッドアンドショルダー)も検証しようかと思っていたのですが、おそらく似たような結果になりそうな気がするので、やめておきます…。
ここまで4回の検証で分かったことですが、やはりこのような逆張り手法は順張りに比べて勝ちにくいのかな、と。
今後は順張りの手法についてどんどん検証し、これだ!という方法を探ってみたいと思います。
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