FX手法の検証記事第5回。
今回はこのブログ初のオリジナル手法である「移動平均線(SMA)を使った押し目狙い手法」を検証してみたいと思います。
移動平均線(SMA)を使った押し目狙い手法とは?
これまで4回の検証を行ってきた中で、最も成績が良かったのは単純移動平均線(SMA)を使いたゴールデンクロス・デッドクロスにエントリーする戦略でした。
ゴールドデンクロス・デッドクロスは確かに成績が良かったものの、トレンドができた時にどうしても飛び乗りエントリーになりがちです。
飛び乗りエントリーは、ちょっとした押しで損切りになりやすいという欠点があります。
今回の検証で使うのは、そんな飛び乗りエントリーの欠点を改善するために私が考えた簡単なオジリナル手法です。
方法は、ローソク足が25SMAにタッチした時に、25SMAが上下のどちらかに傾いていた場合にエントリーするというシンプルなもの。
この手法はトレンド発生中の押し目を狙う意図を持って考えました。
ただ、大きめのレンジ相場などでは25SMAに頻繁にタッチしますし、それなりにSMAも傾いてしまうため、このような相場には向かない手法と言えます。
移動平均線(SMA)を使った押し目狙い手法の検証ルール
使用インジケーター
単純移動平均線(SMA)=25に設定
ルール
基本ルール
- 資金10万円スタート
- 取引枚数は変更せず、1万通貨固定
- 2018年1月~12月の1年間のGBP/JPYの1時間足で検証(デイトレ~スイングくらいのイメージ)
トレードルール
- 移動平均線が上下どちらかの方向に向いている状態で、ローソク足が移動平均線にタッチした時、線の方向に沿ってエントリー
- 損切りは直近安値(高値)に設定し、その値幅の倍をリミットに設定
- ポジションを持った状態で再エントリー条件を満たした場合、ポジションを保持したまま、新たに追加エントリーする(両建てあり)
移動平均線(SMA)を使った押し目狙い手法の検証結果
トレード回数:121回(ロング:70回 ショート:51回)
勝率:39%(勝ち:47回、負け74回)
平均獲得:222.7pips(22,273円)
平均損失:103.3pips(-10,325円)
年間損益:+2,827.4pips(+282,740円)
月別資産推移グラフ
移動平均線(SMA)を使った押し目狙い手法のまとめと反省
ゴールデンクロス・デッドクロスよりも勝率を高めるための手法でしたが、結果は更に勝率が落ちてしまいました…。
2018年の相場が荒かったのか、損切り幅の設定が小さいとすぐに刈られてしまうこと多く、これが勝率の低さにつながった形です。
結果としては勝てたものの、このままの状態では検証次第でマイナスになり得ることもある、損大利大な手法だと思います。
ただ、これまでの手法の中で最も可能性を感じたのも事実。
この手法で更に勝率を高めるためには、ポジションを絞る(複数エントリーしない)、損切り幅まで到達しなくても思い通りの展開にならない場合は手動で損切りする、利益をできるだけ伸ばす(別の基準で利益確定方法を探る)などの方法が考えられます。
今後これをベースに、もう少し裁量の要素を増やしたトレード検証をしてみたいと思います。
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