FX手法の検証記事第6回。
今回は単純移動平均線(SMA)とADXというインジケーターを組み合わせた押し目買いを狙う手法を検証したいと思います。
単純移動平均線(SMA)とADXの組み合わせ手法とは?
ADXとは?
ADXはトレンドの強さを表すインジケーターです。
ADXの値が25以上だとトレンドありと判断してエントリーサインとなり、それ以下の場合はレンジ相場などトレンドのない(弱い)相場と判断されます。
基本的に設定は14で使用されることが多いようです。
単純移動平均線とADXの組み合わせ手法
今回の手法は、前回行った「ローソク足が25SMAにタッチしたら、SMAの傾いている方向にエントリーする」という手法にADXを組み合わせたものとなります。
具体的には、「ローソク足が25SMAにタッチし、なおかつADXが25以上の時にエントリーする」という手法です。
この組み合わせで、レンジ相場でのエントリーを排除、トレンド相場の時にのみエントリーして負ける回数を減らすことを狙っています。
単純移動平均線(SMA)とADXの組み合わせ手法のルール
使用インジケーター
単純移動平均線(SMA)=設定25を使用
ADX=設定14を使用
ルール
基本ルール
- 資金10万円スタート
- 取引枚数は変更せず、1万通貨固定
- 2017年1月~12月の1年間のGBP/JPYの1時間足で検証(デイトレ~スイングくらいのイメージ)
トレードルール
- ローソク足がSMAにタッチした時かつ、ADXが25以上の場合にSMAが傾いている方向にエントリー
- 損切りは直近安値(高値)に設定し、リミットは損切り幅の2倍の位置に置く
- ポジションを持っている時に、新たにエントリーチャンスが来た場合は、元のポジションを保持したままエントリーする(両建てあり)
単純移動平均線(SMA)とADXの組み合わせ手法の結果
トレード回数:10回(ロング:4回 ショート:6回)
勝率:31%(勝ち:2回、負け8回)
平均獲得:350.0pips(35,000円)
平均損失:212.6pips(21,261円)
年間損益:-1,000.9pips(2月で退場)
月別資産推移グラフ
単純移動平均線(SMA)とADXの組み合わせ手法のまとめと反省
わずか2か月で退場…。
どうしてこうなった。
どうもADXが悪い方に働いてしまったようで、ADXの値が強いままトレンド転換 ⇒ 負けというパターンが重なり、1回当たりの損切り幅が大きかった影響もあってあっさり終了してしまいました。
トレードわずか10回でそのうち勝利は2回のみ。
正直訳が分からないまま終わった感じです。
この結果を見る限り、ADXはエントリーに使用するというよりもダイバージェンスが出た時に利益確定するというような使い方の方がいいような気がします。
だんだん手法の袋小路に迷い込んできた気がしますが、次回はまた別の視点での手法を検証してみたいと思います。
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