今回の記事では、以前予告していた単純移動平均線のクロスを使った押し目買い手法にV字突き抜け狙い手法を足し算した手法を検証してみます。
やたら長ったらしい名前になっていますが、それはおいおい考えるので、今回はご勘弁を。
単純単純移動平均線のクロスを使った押し目買い手法+V字突き抜け狙い手法とは?

単純移動平均線のクロスを使った押し目買い手法は、現在実際の相場で少額トレードを試している手法です。
検証ではかなり良い数字を出していましたが、実際の相場ではそう上手くいかずに、私の判断の悪さも影響して現在マイナス中…。
そこで更なる手法のパワーアップをと考案したのが今回のV字突き抜け狙い手法を組み合わせた手法です。
V字突き抜け手法は第12回の検証記事で出した手法です。
V字突き抜け狙い手法は、単純移動平均線のクロスを使った押し目買い手法に比べて1度の勝ちで大きく稼げることはありませんが、時間のレンジが短く(デイトレくらいの長さ)そこそこ勝率が良いため、今回採用してみました。
それぞれの手法は以下のようなものとなっています。

今回の検証では単純にこの2つのルールを足した手法を使います。
つまり、単純移動平均線のクロスを使った押し目買い手法で取りにくい細かい利益をV字突き抜け狙い手法で取りより多く稼いでいこうという戦略です。
単純単純移動平均線のクロスを使った押し目買い手法+V字突き抜け狙い手法の検証ルール

使用インジケーター
単純移動平均線(短期7、長期30)
ルール
基本ルール
- 資金10万円スタート
- 取引枚数は1万通貨固定
- 2021年7月~12月のGBP/JPYの15分足・1時間足で検証
トレードルール
単純移動平均線のクロスを使った押し目買い手法
- 1時間足の単純移動平均線7SMAが30SMAを上(下)に抜けた後、ローソク足が長期戦にタッチし、下(上)に抜けないことが確認できたタイミングでエントリーする
- 損切りは直近安値(高値)に設定
- Lの場合はSのエントリー条件、Sの場合はLのエントリー条件が発生した時点で利益確定(損切り)する
- 但し、レンジ内ではサポート・レジスタンスに到達し跳ね返りそうと感じたら利益確定する
V字突き抜け狙い手法
- 15分足でレンジ形成後、レンジから上抜け(下抜け)したように見せてすぐにレンジ内に戻った場合、レンジ内にローソク足の実線が戻ったタイミングで順張りでエントリーする
- 損切りは一時的に抜けた時の最安値(最高値)に設定
- Lの場合はSMAのデッドクロス、Sの場合はSMAのゴールデンクロスが発生した時に利益確定(損切り)する
単純単純移動平均線のクロスを使った押し目買い手法+V字突き抜け狙い手法の検証結果

トレード回数:91回(ロング:51回 ショート:40回)
勝率:53%(勝ち:48回、負け43回)
平均獲得:74.8pips(7,475円)
平均損失:37.6pips(3,758円)
6か月損益:+1,972.0 pips(+197,200円)
月別資産推移グラフ

単純単純移動平均線のクロスを使った押し目買い手法+V字突き抜け狙い手法のまとめと反省
結果は6か月で+1972.0pips、+197,200円でした。
12月のみマイナスになってしまいましたが順当に資産が増えていき、勝率も50%超えているため、なかなか良い結果と言えそうです。
ただ、今回の検証では1時間足と15分足を同時に見なければならないこともあり、V字突き抜けパターンを割と見逃している場面が多かったかもしれません。
もっと厳密に検証していたら、もう少し成績は良かったでしょう。
V字突き抜けパターンはチャートに張り付ける時にしかやりにくいのがネックですね。
意外(?)と単純移動平均線のクロスを使った押し目買い手法とV字突き抜け狙い手法は、ほぼ同じタイミングでサインが出ることも多く、その場合は2回に分けて利益確定できるのが便利でした。
利益確定方法などもう少し詰めておきたい部分はあるものの、V字突き抜け狙い手法を入れる方法もありかなと感じました。
コメント