FX手法の検証記事第16回。
今回は単純移動平均線(SMA)のゴールデン(デッド)クロス手法に押し目買いができる一工夫を加えたトレード手法を検証してみました。
単純移動平均線のクロスを使った押し目買い手法とは?
今回の手法は、単純移動平均線(SMA)の5日線、25日線を使用し、ゴールデン(デッド)クロスをヒントにトレードするところまでは第1回目の検証と同様です。
異なるのは、ゴールデン(デッド)クロスが発生してすぐにエントリーするのではなく、ローソク足が25日線にタッチし、跳ね返ったタイミングでエントリーするということ。
こうすることで、クロスすぐにエントリーするよりも高値(安値)掴みになりにくく、なおかつ25日線をすぐに下抜けてるパターン(ダマシ)にかかりにくくなることを狙っています。
今回の検証では「25日線で跳ね返った」と判断する基準として、以下の3パターンを採用しています。
- ヒゲが25日線でピタリと止まっている
- ヒゲだけが25日線突き抜け、実線は線で止まっている状態が2~3本続く
- 一旦25日線を大きく抜けるも、次の足で行って来いしている
レンジの時などはどう判断していいのか難しい時もありますが…。
損切りは直近の安値・高値(あまりに近すぎる場合は一番近いサポート・レジスタンス)に設定し、利益確定はエントリーと逆のパターンが発生した時に行います。
単純移動平均線のクロスを使った押し目買い手法の検証ルール
使用インジケーター
単純移動平均線(SMA)の5(短期)、25(長期)を使用
ルール
基本ルール
- 資金10万円スタート
- 取引枚数は変更せず、1万通貨固定
- 2020年1月~12月の1年間のGBP/JPYの1時間足で検証(デイトレ~スイングくらいのイメージ)
トレードルール
- 5MAが25MAを上抜け(下抜け)た後、ローソク足が25MAで跳ね返ったらロング(ショート)でエントリー
- 損切りは直近の安値・高値に設定(近すぎる場合は直近のサポート・レジスタンス)
- 利益確定は5MAが25MAを下抜け(上抜け)、ローソク足が25MAで跳ね返ったタイミングで行う(損切りになる場合もあり)
- ポジションを持てるのは1度に1つのみ
単純移動平均線のクロスを使った押し目買い手法検証の結果
トレード回数:219回(ロング:110回 ショート:109回)
勝率:53%(勝ち:116回、負け103回)
平均獲得:88.4pips(8,841円)
平均損失:44.9pips(4,493円)
年間損益:+5627.1pips(+562,710円)
月別資産推移グラフ
単純移動平均線のクロスを使った押し目買い手法のまとめと反省
結果は5621.1pipsの勝利でした。
むちゃくちゃ勝てた、マジで。
勝率も53%とそこそこ良く、リスク:リワードも大体2:1、月ごとの集計でも負けた月は0と理想的なトレードができました。
押し目買い・戻り売りでエントリーしているため、トレンドの時だけでなく、レンジ相場でもそこそこ機能し、どんな相場でもオールラウンドに戦えるのが強みだと思います。
一気に大きく上下に動くような相場だけは苦手で、その場合は損切りに引っかかってしまうことも多いのですが、それ以外は負けても微損で済むことが多いのも良いところです。
もっとエントリーや利益確定のルールを突き詰めれば、かなり良い手法と言えるのではないでしょうか。
次回以降、ルールをもっと固めて再度検証してみたいと思います。
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